雪虫のその後 雪虫塊にフェルト状雪虫 鳥さんもリスさんも大喜びでモリモリいただきま~す
2週間ほど前に行った神戸は平野部はまだ緑で花まで咲いていたけれど、そろそろ赤や黄色になってきたのかな?
北海道はもう半分くらい裸木で、見るからに寒々しくて、まぁ、実際寒いんだけれどね。
冬に備えて重たい物かさばるものを買いだめする時期なんだけれど、最近は地元スーパーの宅配を利用しているので楽ちんだ。

ちょっと前に雪虫の話題を書いたんだけれど、雪虫は身体に白い綿状のフワフワを付けたアブラムシ。
雪が降る前に出てくるので温かい四国や九州にはいないかと思ったら、長崎でもいるんだって。息子が見かけて故郷を思い出したそう。
今年は猛暑の影響で例年の10倍の大発生で10月末はエライこっちゃになってたんだけれど、寿命が短い虫なのでもうほぼ消えた。

こんなに大量なのは人生半世紀で初めてだったんだけれど、鳥や小動物にはうれしいプレゼントだった。
トップ画像は産卵のため木に着いた雪虫を食べるエゾリスさん。まぁ、エゾリスさんにとっては腹の足しにはならないかもだけれど。
あ、でもニンゲンがシラス食べるのと同じで、量があるとそこそこ満足が行くかもだね。


いつもは枝先に止まって木の実や種、虫を食べる鳥さんたちも、幹についた雪虫をこそげ取って食べていた。
例年だと松ぼっくりの種を食べるから松の木探すと見つけられるイスカさんも、今年は松の木ではなくハルニレの木にいた。

でね、この雪虫なんだけれど、綿毛を持つのと持たないのがいて、種類も10種類くらいいるんだけれど生態は似通っている。
木の幹や根で卵で越冬、春に孵化して葉に虫こぶを作り中で繁殖、夏に寄主植物(食草)に移動、晩秋に産卵のため木に移動するそう。
雪虫の種類によって産卵する木は違っていて、ケヤキに産卵するケヤキフシアブラムシ、ヤチダモにはトドノネオオワタムシなんだそう。
樹木標識プレートにも雪虫がくっついて、産卵は地面に近い幹や根に行うそうなので、そこら辺はもう死屍累々。
雪虫塊が出来ているのでカラスさんたちは木の周りで雪虫パーティ開催中。

ケヤキやヤチダモより数が多いハルニレの木、こちらは綿毛を持たないオカボノクロアブラムシやゴバイシワタムシが産卵に来る。
もうね、フェルトのようにアブラムシが折り重なってお亡くなりになっていてちょっとキモい。

地面が灰色に見えるのは雪虫の死骸が堆積しているから。アップで見ると体躯の黒と翅の白がウジャウジャ。
知らんかったんだけれど、雪虫はカメムシの仲間だそうで、学校の雑巾のような臭い匂いがする。生乾き臭ね。
今まで匂いがあるとは知らなかったんだけれど、これだけ大量発生したらわかるわ、臭せぇ!ハルニレの木があるところは特に臭い。

幹や根に産み付けられた卵は春に幼虫になって葉っぱに虫こぶを作り中で繁殖するんだけれど、これが虫こぶ。

ツルンとした豆みたいのは綿毛のないオカボノクロアブラムシ、トゲトゲなのが綿毛ありのニッポンゴバイシワタムシの虫こぶのハズ。
これだけ大群で産卵したら来年はハルニレの木が虫こぶだらけになりそうだわー。
トゲトゲの虫こぶはちょっと大きめで、エゾリスさんがムシャムシャ食べているのを見たことがあるから、捕食者にはうれしいだろうね。

雪虫も消えた中島公園、イチョウの金色絨毯がきれいだけれど、ギンナンの匂いで臭いよ!
雪が積もる前に思わぬタンパク食をモリモリ食べた生き物たち、体力モリモリで元気に冬越し出来ると良いな!
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